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私のコーラ。   私はそのまま立ち去ることだってできた。   けれど少しの混乱とコーラを飲んだ誰かさんの外見がなかなかだという理由でそれをしなかった。                  何かが心臓の内側をドキドキと叩いている。     その鼓動はハラハラと私を苦めて、ついには投げ捨てたコーラまでもが、誰かさんの手の中で優越をちらつかせ笑っているように見えた。
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