終わらない終わり

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「キャップ、ハヤタの件、どう思われますか?」 イデは、そうムラマツへと問いかけた。 「………」 ムラマツはどこか遠くを見て、考えているのか、イデの質問には気付かなかったようだ。 「キャップ?キャップ!」 「あ、ああ…、すまん気が付かなかった」 「大丈夫ですか?キャップ。やはりあの件から元気が無いですよ」 「ふむ………。ハヤタの件か………」 「いくら異星人の侵入があった可能性があるからと言ったって、この場合………」 「異星人の侵入に対して厳しく反応するのも、仕方のないことだ」 「だからって、その異星人は、ずっと僕らと戦ってきた仲間ですよ!!」 「そうだな、確かにな………」 そう言うとまたムラマツは考え始めた。
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