☆プロローグ☆

2/4
前へ
/572ページ
次へ
ある日の放課後のこと。 あたしは友人と共にグラウンドを門に向かって歩いていた。 「私ね」 すると彼女は突然真剣な表情になり、話し始めた。 「あの、ね。つき、あう、ことに…なったの。」 「え!ほんとに? おめでとう!」 あたしは心からそう思った。 "このとき"は、心からおめでとうと思っていた。 彼女は美人で大人っぽくて優しい子で、あたしはそんな彼女に彼氏がいないことを不思議に感じていた。 男子はこんなに素敵な子を放っておいていったい何をしているんだろうと、割と本気で思っていたのだ。 「ありがと」 ほら。 そう言って見せる笑顔なんて、まるで女神のようだ。 おめでとう、よかったね。 、
/572ページ

最初のコメントを投稿しよう!

737人が本棚に入れています
本棚に追加