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「はい、席着けー」
担任の一声で散らばっていた生徒たちがぞろぞろと席に着く。
みんなは露骨につまんねぇな、という顔をしている。
そんな様子も気にせず、担任が出欠を取り始める。
「出欠とるぞー。
……安藤~」
「はい」
「伊崎~」
「はい」
朝の恒例行事。
慣れた毎日。
……あぁ、退屈だ。
「朝浦~」
返事がない。
「おい、朝浦~」
あれ?
七乃は?
「あれ?朝浦は休みか?」
七乃が休み?
……どうしたんだろう。
風邪?
熱?
頭痛?
腹痛?
病状が頭の中に次々と浮かんでくる。
……七乃、昨日は元気だったのに。
あたしとカラオケに行ったせいかな?
七乃が休むなんて珍しいものだから、心配で気になる。
「おい、続けるぞ」
担任は再び出欠を取り始めた。
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