☆恋散る☆

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しかし放課後になっても七乃からの返事はなかった。 「あ、茶菜だ! 丁度いいところに発見ッ」 あたしが放課後の廊下を歩いている時だった。 「おぉ! 三咲に海美ちゃん」 話し掛けてきたのは同じクラスの三咲と海美ちゃん。 三咲は小学校からの友達で、海美ちゃんは中学校で知り合った。 ふたりとは趣味とか好きなものとかが同じことが多く、気が合う。 「ねぇねぇ、今からヒマ?」 三咲が大きな目をキラキラさせて、そう言った。 「特に何もないよ?」 「本当に? じゃあじゃあ、駅の近くに新しくできたお店行こうよ」 三咲はテンションが上がり、はしゃいでいる。 「茶菜いい?」 「うんッ」 三咲は薄く茶色がかったショートカットに大きな目が特徴。 いつもチークで頬が紅く染まっている可愛らしい女の子。 海美ちゃんは鼻が高くて、赤渕の眼鏡がチャームポイントの黒髪少女。 このふたりはいつも行動を共にしている大の仲良しなんだ。
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