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しかし放課後になっても七乃からの返事はなかった。
「あ、茶菜だ!
丁度いいところに発見ッ」
あたしが放課後の廊下を歩いている時だった。
「おぉ!
三咲に海美ちゃん」
話し掛けてきたのは同じクラスの三咲と海美ちゃん。
三咲は小学校からの友達で、海美ちゃんは中学校で知り合った。
ふたりとは趣味とか好きなものとかが同じことが多く、気が合う。
「ねぇねぇ、今からヒマ?」
三咲が大きな目をキラキラさせて、そう言った。
「特に何もないよ?」
「本当に?
じゃあじゃあ、駅の近くに新しくできたお店行こうよ」
三咲はテンションが上がり、はしゃいでいる。
「茶菜いい?」
「うんッ」
三咲は薄く茶色がかったショートカットに大きな目が特徴。
いつもチークで頬が紅く染まっている可愛らしい女の子。
海美ちゃんは鼻が高くて、赤渕の眼鏡がチャームポイントの黒髪少女。
このふたりはいつも行動を共にしている大の仲良しなんだ。
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