737人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ私さ、ストパーあてようかと思ってるんだけど……どうかな?」
学校のグラウンドを三人で歩いていると、海美ちゃんが話を切りだした。
「今でも十分ストレートじゃーん」
三咲が笑いながらそう言う。
「あたし、海美ちゃんってストパー当ててると思ってた」
あたしも笑いを交じえてそう言った。
「あ、私、実は癖毛なんだ!
小学校のときなんかクリクリやったでッ
七乃なら知ってるよ。
中学入って、初ストパー当てたからさ。
でもさ中三のときストパー当てたきりで、とれてきてる気がして」
もうすぐ駅に着く。
話しながら歩いていると、あっと言う間だ。
「え?
クリクリだったの!?
見てみたーい!
今度、写真持って来てよッ
ってか十分とれてないよ」
あたしは電車通学のため、毎日その駅を使う。
あたしたちが向かっているのは、その駅の横のオシャレな商店街。
「あたしも見てみたーい!」
ついに商店街にたどり着いた。
最初のコメントを投稿しよう!