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で、こんな美少女と付き合うことになった彼というのは、いったい誰なのか。
気になって、誰?って訊こうと思ったときに、彼女は言った。
「あ、もう居る!」
彼女は門の方を指差している。
あたしはその指先に目をやる。
「え」
しっかり目を凝らす。
門の辺りに立っているのはひとりだけ。
あたしたちからそう遠くはない距離だ。
だから。
はっきりとわかる…
「今日いっしょに帰る約束してるの」
「そなんだ」
「うん、ごめんね。じゃあ、また明日ね。」
「……うん。」
あたしは彼女の去っていく後ろ姿を見つめた。
うれしそうに小走りしている。
誰と帰るの?
わかっていることを問う。
彼氏だよね?
うん、そりゃそうだ。
彼女はある男子に手を振りながら近付いていく。
彼も笑顔で彼女を迎える。
そしてふたりは並んで帰って行った。
、
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