☆恋散る☆

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「あ! あそこだあそこッ あの青色の看板のお店!」 三咲はそのお店を指差して、大きな声で言う。 ─ん?あれは…… あたしは三咲が言う店よりも、ある人物の方に目が入った。 二つに結んだ髪を揺らしながら歩く後ろ姿。 ─七乃……だよね? なぜたか足元がふらついており、道行く人に肩をぶつけている。 俯いている彼女は、今にも倒れていてしまいそうだ。 ─七乃? 心配になったあたしは七乃の元へ行くことにした。 「三咲、海美ちゃん、ごめん! あたし用事思い出した」 と顔の前で手を合わせる。 そして三咲と海美ちゃんの返事も待たぬうちに、駆け出しだ。
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