☆恋散る☆

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─あたしだって気が付ついて、目逸らしたよね? ねぇ、どうして逃げるの? 「待って!」 あたしは七乃を追いかける。 自慢じゃないけれど、七乃よりあたしの方が足は速い。 ……だから追い付けるはず! 「待ってってば!」 あたしは思いっ切り手を伸ばして、七乃の腕をぐいっと掴んで、七乃の動きを止めた。 あたしも七乃も息が上がっている。 「……七乃。 どうしたの?」 七乃は肩を上下させるだけで、何も話さない。 「ねぇ七乃、何があったの?」 あたしが七乃の顔をのぞき込むようにして見ると、七乃はパッと顔を上げた。 そして、七乃はあたしの胸に飛び込んできた。 ……と思ったら泣き出した。
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