☆恋散る☆

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「……もしもし」 あたしは七乃から教えてもらった伊崎の電話番号に、早速電話をかける。 伊崎はすぐに電話に出た。 「……瀬川です」 冷静に答える。 「え?瀬川? ……バスケ部の?」 「そう」 「あ、うん。 で、何?どうかした?」 ─待ってました、この質問! 「あんた、七乃彼氏だよね?」 「そうだけど……?」 伊崎の言葉には語尾にクエスチョンマークが付いていた。 あたしの質問を不思議に感じていることがよくわかる。 「……なら! どうしてあんなこと言うの? 七乃のこと好きじゃないの!?」 ……落ち着け、あたし。
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