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「……もしもし」
あたしは七乃から教えてもらった伊崎の電話番号に、早速電話をかける。
伊崎はすぐに電話に出た。
「……瀬川です」
冷静に答える。
「え?瀬川?
……バスケ部の?」
「そう」
「あ、うん。
で、何?どうかした?」
─待ってました、この質問!
「あんた、七乃彼氏だよね?」
「そうだけど……?」
伊崎の言葉には語尾にクエスチョンマークが付いていた。
あたしの質問を不思議に感じていることがよくわかる。
「……なら!
どうしてあんなこと言うの?
七乃のこと好きじゃないの!?」
……落ち着け、あたし。
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