☆恋散る☆

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…──── 「茶菜ー!」 あたしが大きな欠伸をしていたところだった。 七乃が大声であたしを呼んだので驚いてしまい、おかげで欠伸が止まってしまった。 「もう! 欠伸止まったじゃんかぁ」 「そんなの知らないよ! それより聞いて! 昨日龍太がね、家まで謝りに来たんだッ」 ─アイツ偉いじゃん! 少し嬉しくなった。 「"七乃の悪口、影で言ってごめんなさい"って、わざわざ言いにきてくれた。 それでね、"あんなこと言った限り俺は七乃の彼氏失格だから、別れて欲しい"って。 あたしはね、謝りに来てくれたことが嬉しかったし、やっぱり龍太のことは好きだから、別れるつもりはなかったけど、龍太がすっごく真剣だったから、別れることにした。 男のケジメってやつ?」 七乃は落ち込んでいないようなので良かった。 むしろスッキリした!って感じだ。 「あ、あとね。 "やっぱ瀬川って良い奴やでな!"って言ってたよ? 龍太に何かしたの? あ、電話で何話したのー?」 「……さ、さぁ?」 あたしは曖昧に返事をして、誤魔化した。
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