☆揺れる心☆

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…──── 「ごめん、七乃。 あたし部活ノート提出して来るから、校門辺りで待っといて?」 あたしは一方的にそう言うと、駆け足で職員室へ向かう。 後ろから「わかったー」と言う声がした。 廊下を駆け抜け、職員室に到着。 乱れた息を整える。 「失礼しまーす」 そう言って中へ入り、バスケ部の顧問の阿部先生を探す。 だが、いくら見渡しても居なかった。 ─あれ?おかしいな。 あたしは諦めて職員室を後にした。 阿部先生は体調不良で、ここ最近休んでいたけれど、今日から出勤している、と聞いた。 久しぶりに出勤したため、疲れてしんどくなり、早めに帰ったのではないだろうか。 だけど、もしかすると部室で何か作業をしているのかもしれない、と思い、あたしは部室へ向かって歩き出した。
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