☆揺れる心☆

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「ま、正木くん!居たんだ! ハァ、ビックリしたぁ…」 部活がない日に正木君と話せるなんて! なんてラッキーなんだ! 「ごめんごめん」 笑いながらそう言う正木くん。 正木くんとの距離は結構近くて、ふたりきりだと意識すると、ドキドキする。 ただでさえ正木くんと話すことは緊張するのに…… 「……ぶ、部室で何してるの? 今日って部活ないよね?」 思い切って話題を切り出す。 「俺は…… まあ、ただの暇潰し」 ─え? まさかこんな答えが返ってくるとは予想外だった。 「忘れ物したんだ」とか「自主練でもしようかと思って」とかだと思っていた。 それにしても、正木君の言葉がやけに気になる。 一瞬、言うのを躊躇った感じだったし…… 「暇潰し?」
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