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「ま、正木くん!居たんだ!
ハァ、ビックリしたぁ…」
部活がない日に正木君と話せるなんて!
なんてラッキーなんだ!
「ごめんごめん」
笑いながらそう言う正木くん。
正木くんとの距離は結構近くて、ふたりきりだと意識すると、ドキドキする。
ただでさえ正木くんと話すことは緊張するのに……
「……ぶ、部室で何してるの?
今日って部活ないよね?」
思い切って話題を切り出す。
「俺は……
まあ、ただの暇潰し」
─え?
まさかこんな答えが返ってくるとは予想外だった。
「忘れ物したんだ」とか「自主練でもしようかと思って」とかだと思っていた。
それにしても、正木君の言葉がやけに気になる。
一瞬、言うのを躊躇った感じだったし……
「暇潰し?」
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