忘れられない

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「さっき、お前シュレッダー使ってただろ。俺の書類、シュレッダーにかけたんじゃねぇーだろうなっ?」 そうなんだと決めつけたような言い方に、ミケの表情が険しくなる。 「アレは、自分の不要になった書類だけだよ。お前の書類なんて、オレは知らねぇ。用はそれだけか?ならこれ以上、オレに話しかけてこないでくれ」 ミスったらどうしてくれんだと呟き、再びパソコンの画面を見つめるミケの態度に、俺はミケの机に勢いよく手をつく。 「本当に知らねぇーのかっ?というか、その書類本当にお前の書類だったのか!?」 衝撃音と俺の怒鳴り声に、一瞬フロアが静まり返る。 ミケは俺を見上げ、少し考え立ち上がると俺の腕を掴み、強引にそこを連れ出す。 喫煙所へと連れ出したミケは、上着の内ポケットに忍ばせていた煙草を取り出し火を点ける。 「リュウもどう?」 「要らねぇ…てか、話の続きだけどよ…」 ミケの勧めを断り、話を切り出すと、ミケの鉄拳が俺を襲い、俺は体を支えることができず倒れる。 「なっ…にすんだよ!」 倒れた体を起こし、勢いよくミケの胸ぐらを掴み詰め寄る。 そんな俺に、ミケは馬鹿にするような顔をして、煙草の煙を顔に吹きかける。 .
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