第 1 章

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      「酔ってなんかねぇんだよ…この糞野郎……っ」       いや…なんかフラフラしてますよ?       「そ、そうですか…」       「あの、なる…ん?」       「あ、成沢です。成沢リュウと申します」       成沢さんはスッと手を差し伸べてくれた。 私は手を掴み、立ち上がった。       「私、佐藤瑠璃です。あの…これ、よかったらあちらの人に」       私は鞄から水の入ったペットボトルを成沢さんに渡した。       「ありがとうございます。瑠璃様はお優しいのですね」     .
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