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ホームルームが終わり、ミミ先生はカケルにアキラを学校案内に連れていくように言った。
ミミ「よろしくね。カケル君。」
カケル「何で僕?」
ミミ「もう仲良さそうだしね。」
そう言い残し、ミミ先生は職員室に帰って行った。
カケル「あ、ちょっと…行っちゃった。…まあいっか。じゃ、早速いこっか。まずどこ行こうかな?」
切り替えの早いカケルに感心しながら、アキラ達はゆっくりと歩きだした。
アキラ「お任せします。」
カケル「じゃ、とりあえず学校をグルットしときましょう。」
アキラ「そうしましょう。」
変な言い回しに二人は笑った。
ミミ先生の言った通り、二人は会って間もないのに仲良くなっていた。
二人はグラウンド、食堂、談話室、図書室を回り、さらに理科室、木工室、職員室、そしてトイレの位置などを確認して、教室に戻ろうとしていた。
カケル「だいたいこんな感じかな。まあまあ広いでしょ?」
少し得意げに言うカケル。
アキラ「そうだね。全部覚えられたかわかんないよ。これで全部?」
カケル「えーと、あと行ってないところは…ああ、別館があるね。」
アキラ「別館?」
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