2-友達-

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アキラは不思議そうに聞いた。 学校を見て回ったとき、そのような建物は見当たらなかったからだ。 カケル「ここには無いんだよ。二キロメートルくらい離れた森の中にあるんだけど、昔使われてたらしいよ。」 アキラ「今は使われてないの?」 カケル「うん。立ち入りも禁止になってるしね。古くて床のそこが抜けて怪我するかもって。…あと、変な噂もあるし。」 アキラ「変な噂?」 カケル「うん。昔、別館で行方不明になった人がいるんだって。」 アキラ「行方不明!?」 カケル「名前は何て言ったっけな?…たしか…」 ?「別館には行ってはだめですよ。」 急に後ろから声が出た。 振り向くと、そこには髭の長い老人が立っていた。 少し太っていてがっしりした体形。 老人は、二人をにこやかに見下ろしていた。 カケル「こ、こんにちは!」 カケルが慌ててあいさつする。 ?「はい、こんにちは。いい天気だねえ。」 そういうと、老人はスタスタと歩いて行ってしまった。
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