3-穴-

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アキラ「ハァ…ハァ…」 アキラは初めて入る森を、必死に走った。 何故走っているのかわからないまま。 ?《タスケテ…タス…テ…》 だんだんと声が大きくなる。 カケル「おい!ハァ、ハァ…待てよ!」 追いかけるカケル達。 アキラが走り始めて十分。 本気で走っているので、かなり体力の消耗が激しい。 カレン「ちょと、ハァハァ、待ちなさいよ!!」 カケルのすぐ後ろをカレンとサクラが走っている。 サクラ「ハァハァ…ン…ハァハァ」 サクラはすでに話す元気もない。 アキラには、カケル達の声が届いていないようだ。 ?《タスケテ!!!!!!》 アキラの頭の中で、謎の声が弾けた。 アキラ「うっ…」 と、同時に、アキラの足が止まり、その場にうずくまる。 その時、後ろからカケルとカレンが来た。 二人とも口を開き、目を見開く。 サクラ「ハァ、ハァ…みんな待ってって言ったの……」 サクラも同じ状態になる。 そして、震える声で言った。 サクラ「何…あれ?」
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