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チャプ…チャプ…
ゆるやかな波の音。
心地よい風がほほをなでる。
アキラ「う…ん…」
天からの日差しが水で反射し、アキラの目を覚まさせた。
アキラ「…ここは…たしか、声が聞こえて…黒い穴に吸い込まれて…」
徐々に頭が冴えてきた。
アキラ「…はっ!み、みんなは!?」
アキラは勢いよく起き上った。
しかし、
アキラ「うっ…」
バタッ!!!
また、あの頭痛がアキラを襲った。
たまらなくその場に倒れる。
アキラ「痛っ…」
また、頭がぼーっとする。
途切れそうな意識の中、アキラは再度考えた。
アキラ「…みんなは何処なんだ?それに…ここは何処…」
アキラのまぶたは、ゆっくりと閉じた。
?「アキラ!ほら、起きろ」
アキラ「ん…」
祖父「そろそろ到着だ。用意しろ。」
そう言って、おじいちゃんは甲板のほうへ向かった。
あたりはもうすっかり暗い。
でも、月明かりが強くてあたりはよく見える。
今夜は満月だ。
アキラは出発の準備をし、甲板へ向かった。
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