4-何処?ー

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甲板では、おじいちゃんがガイドのマカライと話していた。 アキラ「準備できたよ。」 祖父「ん?そうか。もうちょっと待ってろ。じき、出発する。」 そして、また話し始めた。 アキラは貨物の上に座り、空を眺めた。 だれもが息を飲むような、一面の星空。 アキラもその星々の輝きに胸打たれた。 そのとき、空にひと筋の光が通った。 アキラ「あ!流れ星!」 アキラは手を胸にあて、ブツブツと何か唱えはじめた。 ガザッ アキラ「ん…あれ、寝てた??」 ふと目が覚めたアキラ。 アキラ「…なんであんな昔の夢…」 みるみる浮かない顔になる。 アキラ「あれ?あのとき、何お願いしたっけかな~」  ガサッ アキラ「!?」 アキラは素早く起き上がり、音のしたほうを見た。 後ろの茂みがガサガサと揺れる。 サッと立ち上がり、態勢を整えた。 アキラ「な、何だ~?」 ガサッ、ガサガサガサ、ガサ! アキラ「!?!?」 ?「アキラ…君?」 そこには、ほっぺに泥をつけて今にも泣きそうな、見慣れた顔があった。 アキラ「サクラ!!」
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