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しかしまだ熱いコーヒーを、マグカップ全体の4分の3くらいの所で口から遠ざける。
「それで、欲しい物って何?」
アイバーはマグカップをテーブルの上に戻す。
デビルはマグカップを両手で持ち、太ももの上にマグカップをおいていた。
そのマグカップをジッと見て、俯いたままのデビル。
「本当にくれるんだよね?」
「え?何?俺が持ってる物なの?」
アイバーは苦笑いしながら答える。
「………まぁ、そんなもん」
「で……何が欲しいの?」
アイバーは子供をあやす様にに優しく、デビルに言う。
顔は天使の様に優しい笑顔だ。
「ぁ……その……」
「何?」
デビルが言葉を詰まってる間もアイバーは笑顔を絶やさなかった。
「実は………」
デビルは深呼吸し、真をあけた。
「…離婚届にハンコがほしい」
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