1次元

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アイバーにとって父親はどうでも良い人物だった。 サラリーマンで残業が多かった父。 それなのに家は裕福では無かった。 日曜日は疲れているのかずっと寝ていた父。 今も目を瞑るとまぶたには父親の寝顔を思い出す。 あんまり父親と言葉を交わした思い出が無い。 しかし、それでもたった1人の父親だった。 頑張って働いてくれた父親。 父がどんな気持ちでこの産業を立ち上げたか分からない。 分からないからこそ継いだ。 父がどんな思いだったのか? 父は何を夢見ていたのか?
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