2人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
まだほんの小学生だった私には、彼がどうして自分を避けるのか、素っ気ない態度をとるのか、理解できなかった。
ただ、恭介が私を避けている。
その事実が全てだった。
幼なじみなんて何の意味もない。
簡単な話もできなくなった。
ただ、悲しい。
寂しい。
どうしていいか分からなくて、私は途方に暮れた。
あの夜以来、あの抜け道を通ることは二度となかった。
最初のコメントを投稿しよう!