第2章

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まだほんの小学生だった私には、彼がどうして自分を避けるのか、素っ気ない態度をとるのか、理解できなかった。 ただ、恭介が私を避けている。 その事実が全てだった。 幼なじみなんて何の意味もない。 簡単な話もできなくなった。 ただ、悲しい。 寂しい。 どうしていいか分からなくて、私は途方に暮れた。 あの夜以来、あの抜け道を通ることは二度となかった。
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