キオク

2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
それは遠い昔のぼんやりとした記憶 かくれんぼで見つからないために柵の中にある木陰に隠れた ばれないかな、いつ見つかるかな そんなことを思いながらドキドキしながら待っていた小さな自分 いつもすぐには見つからないけど、待ってるときっと見つけにきた 待ってれば見つけにくる そう思えていたのはいつまでだろう 待っているだけではきてくれない もう自分で見つけにいかなきゃ そう考えることが出来るようになったのはいつからだろう いつかはぼんやりとしてしまう記憶 今だけははっきりしている記憶 つくられた記憶 どんな記憶でも自分しかわからない 自分しか分かってあげられない どんな記憶でも自分の胸に抱えて前に進むしかない
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!