He is she is he is She

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何処だか解らない,何故だか解らない。 此処は何処で,何故が解らないのだろう。 初めて此処に来たとき,思ったのは「おじさま達は何処に行ったか」だった。 前のおじさまの所から移る時に素敵なお洋服を着せてもらった。 そのお洋服は真っ赤になってて“汚い”らしいから捨てられた。 「本当に勿体ないね姉様。」 「本当に勿体ないわ兄様。良い薫りだったろうに」 白い壁の小部屋に小さな窓。外には冷めざめとした青い空に千切れた雲。 小部屋にはダブルベットに小さなクローゼットが1つだけ。 そっくりな双子の兄姉だけが向かい会ってお話中。 銀色の髪は限りなく白に近く,それらが映えるようにか喪服の様な漆黒に身を包んでいる。 「そろそろ行こうか姉様。お腹空いちゃった」 「ええ兄様。忘れ物をしないでね」 「ええ姉様。」
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