はじめに

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生物の身体には、大きくわけて2種類の筋肉があります。 しましまが見えるのが横紋筋、見えないのが平滑筋です。 さらに横紋筋は骨格筋と心筋に分かれています。 動かそうと思った時に動き、必要のない時は動かない筋肉を骨格筋といいます。 心筋は心臓を動かしています。 本人の意思に関係なく動いている、主に内臓などに使われる筋肉を平滑筋といいます。   さて、今の説明で分かったように、一般的に筋肉と言われるものは骨格筋です。 右手の肩から肘にかけて力こぶと言われる筋肉がありますね。その筋は上腕二頭筋と言われるもので、肘を曲げる作用があります。 では実際に上腕二頭筋に力を入れてみてください。筋肉が硬くなり、縮まっているのがお分かりでしょうか。これを収縮といいます。 収縮には、アデノシン3燐酸という物質のエネルギーを使いますが、そのエネルギーは体内にあまり多く蓄えられていないため、エネルギーの再合成を行います。解糖系といわれるグルコース(ぶどう糖)の分解によるエネルギー、有酸素系といわれる呼吸による酸素のエネルギーを使い、エネルギーの再合成を行います。難しいのでここでは詳しく説明しません。   はい。では逆に力を抜いてみてください。さっきまで硬かった筋肉がやわらかくなります。それは筋の緊張が緩んだからです。これを弛緩といいます。   関節の動きは、収縮と弛緩によって行われるのです。
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