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東の小国アゼルガットの酒場
そこで1人の女性が優雅な舞いを披露している。
黒い長髪に長い睫毛。その大きな瞳に見つめられればどんな男も虜になるだろう。
そんな彼女に言い寄る男は多かった。
酒場のゴロツキが彼女に声を掛ける。
『ねぇちゃんえらく可愛いな。俺の女になれよ』
しかし彼女はそれを無視し踊り続ける。
無視されたことに余程腹が立ったのだろう。男は力ずくで彼女を連れ出そうとするが…
彼女は携えた名剣【コラーダ】を抜くと男に向け言い放った。
『そんなに相手してほしいなら受けてやる。かかっておいで?』
男はとうとう頭に来て殴りかかった。
しかし彼女は舞うように男を倒してしまった。
…彼女の名はシャムシール。
シャムシール『手加減してやったが次はないぞ?』
そう言い放って酒場を後にした。
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