第一章~シャムシールの舞い~

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東の小国アゼルガットの酒場 そこで1人の女性が優雅な舞いを披露している。 黒い長髪に長い睫毛。その大きな瞳に見つめられればどんな男も虜になるだろう。 そんな彼女に言い寄る男は多かった。 酒場のゴロツキが彼女に声を掛ける。 『ねぇちゃんえらく可愛いな。俺の女になれよ』 しかし彼女はそれを無視し踊り続ける。 無視されたことに余程腹が立ったのだろう。男は力ずくで彼女を連れ出そうとするが… 彼女は携えた名剣【コラーダ】を抜くと男に向け言い放った。 『そんなに相手してほしいなら受けてやる。かかっておいで?』 男はとうとう頭に来て殴りかかった。 しかし彼女は舞うように男を倒してしまった。 …彼女の名はシャムシール。 シャムシール『手加減してやったが次はないぞ?』 そう言い放って酒場を後にした。
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