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「ぐぉぉぉお!!」
ジェイは翼を失いながらも一気に跳躍しレクサスと距離をおく。
「忌まわしき力だ!クーリッジよ!!
やはり貴様はここで殺しておくべき存在!」
ジェイは残った片方の腕に自らの血をつけ、胸部に陣を書いた。
「ぐっ……ぬぁ……」
陣が体に吸い込まれるように消え、ジェイの胸部から自身の身体からつくられた、大砲のような筒が生えた。
「なんだ……、あれは」
フィアリアとサテラは唖然とする。
自らの身体を大砲にするなぞ見ていて気持ち悪い。
次第にその表情も苦虫を噛み潰したようになる。
そして直径30センチメートル、長さは1メートルほどの大砲が完成した。
ジェイの身体と同じく黒く、さっきの陣と同じ模様が赤く脈打つように点滅している。
「ハァ……ハァ……。これで貴様も終わりだぁ。
私の生命エネルギーを打ち出すこの一撃で貴様を塵にしてくれる」
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