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「ちょい待てぃ。あれ?今日二度目だよコレ……。
なんで君がここにいるのかな?」
「レクの…お見舞いに…決まってる…」
レクサスはいつの間にか隣にいた女の子のワキに手を入れ、持ち上げる。
持ち上げられた女の子、サテラは足をプラプラさせてむしろ楽しんでるようだ。
「お見舞い……?
うん、そうだな。テラは悪くない。
お見舞いか、ありがとな」
「うん」
そうして、サテラをゆっくりと下ろしてやって、フィアリアに目を移す。
先程まで抱き着いていたフィアリアは、頭から煙をあげ、顔を真っ赤にして目を回しながら倒れていた。
「見た……?」
「ばっちこい……」
サテラはグーサインを作り、レクサスに突き出す。
そしてレクサスの顔も赤くなり、そっぽを向いて溜め息。
「誰にも言わないでね?」
「言う必要……、ないと思う」
「へ?」
その時、ビリビリと何やら布が破ける音と共に、大きな塊がなだれこんできた。
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