12917人が本棚に入れています
本棚に追加
/719ページ
「海に行こうぜ!」
「おぅ?」
ここは教室。
あの事件から2週間がすぎ、学院もだいぶ落ち着きをとり戻した。
事件のことも大っぴらに公表されることもなく、あれ以来、特にコレといった事件もないので、テロ的な行為だったのではと学院も結論を出した。
あのあとフォルクスから、色々グチグチと言われたのは面倒だったが。
「だーかーらッ!
海だよ、う・み!」
「何だバルエル?まだ自己鍛練期間は始まってすらいないんだぞ?」
そこにいるのはバルエル、レクサス、フィアリア、サテラの四人。
なぜだがバルエルが机をバシバシと叩きながら、熱く訴えてくる。
ただでさえ気温が高いのに、こうも熱弁されたら迷惑だ。
「いいだろ~。どうせ明日からは始まるんだし!」
そう。バルエル達はたった今一学期を終えた。
この学院には自己鍛練期間なるものが設けられており、自由な時間を作れる。
自己鍛練と言っても、実際はただの長期休暇で、教員達が長期休暇というのはいけない、ということで名付けたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!