もう夏ということなので

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「レク……」 今まで黙って話を聞いていたサテラが、レクサスの袖をひっぱる。 「どした?」 「僕……海行ったことない……」 フィアリアとレクサスは、だから?っと首をかしげるが、バルエルだけはキュピーンと瞳を光らせる。 「そぉぉか、サテラちゃん! なら行ってみたいよね!ねぇ!」 バルエルが凄い剣幕で迫ってくる。 「うっ……僕……行きたい……」 サテラはバルエルの迫力に引いたものの、海には興味があるらしく、行きたいらしい。 レクサス達も例外なくバルエルに引いていたが、サテラも行きたいということで海行きを了承した。 「ぃよっしゃゃゃゃあ!!」 バルエルは握り拳を天井に突き上げ、顔も手と同じ所に向け、雄叫びをあげている。 「オレ、サラにも知らせてくる!!」 バルエルが走り去って行った教室に残るのは、どん引きしている三人だった。
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