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次の日――
「いやぁ、みんな。
今日は良い天気だね!まさに海日和!」
ただ今4人は魔力列車に揺られ、海を目指している。
海と言うことなので、男子組は半袖シャツに半ズボン。
女子組もミニスカに半袖シャツとかなりラフな格好だ。
内装も特に変わったものもない。
学生で高級列車に乗れるわけでもないが。
「いやぁ、楽しみだ!」
先程から騒いでいるのはバルエル。
列車の中、しかも高級でもないので個室もない。
そして立ち上がっての、通路から窓を眺めながらふんぞり返って笑っている。
よって必然的に周りの視線を我が物とするわけだが、連れにとっては迷惑でしかない。
レクサス達はレクサスが父親、フィアリアが母親、サテラが子供役を演じ、親子連れを装おってこの場をやり過ごしてる。
「サテラ?後で焼きそば食べような?」
「あらあらアナタ。まずは泳がないと。
せっかくの海よ?」
「僕……かき氷……」
三人の姿はまさに理想の家族そのもの。
なのだが……。
「ねぇ……、あの子の親にしては若すぎない?」
「いったい何歳のときに産んだのかしら……」
案外目立っていた。
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