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そして今は部屋に案内されている途中。
「あぁ……、そういえば」
女将さんが何かを思い出したように、指を口にあてる仕草をした。
「可愛い女の子が二時間くらい前に来てましたよ。
あのスタイル。顔。羨ましいわぁ~」
そこでサテラ以外の三人はピシッと固まる。
(((可愛い女の子……、二時間前……)))
「……?」
サテラはそんな三人を不思議そうに眺める。
「「「しまったぁぁぁぁあ!!」」」
三人は叫びながら猛ダッシュしていってしまった。
「あらあら……、どうしたんでしょうね?」
「……?」
女将さんの質問にサテラは首をかしげ、自身もわからない意を示す。
「アナタも可愛いわね……。
お人形さんみたい。
どう?家で働かない?いえ……、むしろ私の養子にならない?」
「……?」
サテラはまたキョトンとして、首をかしげる。
「やぁんッ」
「……あぅ」
女将さんはサテラを抱き締めて、しばらく離さなかったらしい。
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