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「どうせまた捨てられるのよ。
そうやって今だけ優しくして……。
今が楽しければいい生き方なんてもううんざりだわ」
サラはうつ伏せになり、床に顔を押し付けている。
ドヨドヨとした空気も換気をしているのに関わらず、部屋に充満している。
「あぁ、もう!
仕方ない……レクサス!」
「イェーイ」
フィアリアが人差し指をクイッと動かしレクサスを呼ぶ。
こうなったサラには対処法がある。
最も、フィアリアはこれを使うのが嫌いなのだが……。
「サ~ラ姉」
「はぅッ」
レクサスがサラに抱き着く。
これが対処法。
このまましばらくすると……。
「きゃ~!レッくん大胆!
お姉ちゃんも抱き締めちゃうぞぉ!」
「あの、サラ姉……。サラ姉はデかいんだから、そんなにくっつくとね」
「何がデかいの?」
「この確信犯め。むにゅむにゅとするその男相手限定の兵器をしまえッ」
このように元通り元気になるのだ。
ちなみに、バルエルで試したら元気にはなったが、殴るわ蹴るわの大惨事に発展したので、レクサスが抱き着くことになっている。
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