もう夏ということなので

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「君は何だって男女一緒にしたんだ? あれか?私達の体が目的なのか?そうなのか? んん?」 フィアリアがジリジリと迫っていくにつれ、レクサスは後退していく。 しかし、ここは部屋であり広さには限界がある。 ついに壁際に追い詰められた。 「君も男だ……。 確かに仕方がない。仕方がないが、だ! なぜサラさんやサテラまで一緒なん……」 「フィア……何かそれ違う…」 「そうだよぉ。フィアリアのほうが頭の中桃色じゃない!」 「うぐぅ」 だんだんと話がずれて来た所で、レクサスにとっての助け舟が入った。 レクサスはホッと胸をなでおろし、こうなった経緯を説明する。 「だってさぁ。二つ部屋とるとお金がね、遊ぶ分が無くなるんだよ」 レクサスはまだ怖いのか、遠慮がちな声で弱々しく言った。 「ふむ、そうだったのか。 まぁ、私達もレクサスとなら寝ても大丈夫だろう。 コイツは寝たら起きないからな」 フィアリアは溜め息をつきながら、レクサスを指で突つきまくる。 レクサスは止めてくれと言わんばかりに抵抗するが、あまり意味がない。 そして別の場所ではサテラとサラがひそひそ話をしており、ある結論に至る。 「問題はバルエルだよね~」 「……うん」 サテラはコクンと一度頷く。
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