久しぶりの学院行事

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「対抗戦~? また~?」 「そうだよレッくん!」 あれから二ヶ月の時が流れ、始めは顔を合わせる度に赤面していたフィアリアも、だいぶ落ち着いてきた頃。 青空のもとの教室で怠惰な生活を送っていたレクサスの所にサラがやって来て、キラキラとした笑顔で話しかけてきた。 季節も秋に差し掛かり、涼しげな風を肌に感じながら、だるそうに机にべったりとくっついている。 「もぉー、あからさまにやる気無しだねぇ」 「当たり前だ。本業が色々たて込んでるってのに、対抗戦なんてやってられないよ」 この二ヶ月の間、ガーディアンにも変化があった。 大幅な戦力強化のため、学生でもある規定以上の力があり、かつ志願があればガーディアン特別部隊に入隊出来るようになった。 そこで、レクサス、フィアリア、サテラ、クロス、サラ、バルエルは皆入隊し、猛特訓を積んできた。 よって、レクサスは日頃の疲れもあり、あまり乗り気ではないのだ。 「でもでも、今回の目的は全校生徒を使った軍隊形式の戦闘の実戦をすることだし、相手の学校にはヤバいのがいるよ」 「ヤバいの?」 「うん、最年少の帝王……、知らない?」
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