プロローグ

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「いちち…なぁにが賢王だよ、すぐ切れやがって…」 レクサスはぶつけた頭を撫でながら、既に魔法で修復された理事長室に向かって、愚痴をこぼす。 「なんだ…また理事長に叱られたのか?懲りないな君も」 長く腰ほどまである銀髪に碧の瞳、端正でクールな顔立ちに加え、スレンダーな体 文武両道で生徒、教師両方から絶大な人気を誇る女子生徒。 フィアリア=マキャベリー。 がそこに立っていた。 「違う!理事長とドッキリビックリ秘密実験をやってただけだ!」 レクサスはビシッ、とフィアリアを指さす。 「嘘をつくな……、さぁ、帰るぞ」 フィアリアはレクサスの首元を掴み、ズルズルと引きずっていった。 「あぁ~……」 やる気のない悲鳴が廊下に響く。image=210954152.jpg
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