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「なぜお前達までいるんだ!レクサス!」
「仕方ないじゃんかよー、情報部が炎帝は敵本部にいるって言ったんだからよ」
レクサス達とクロス達はそれぞれの小道を抜けた場所、ちょっとした苔むした広場でばったりと遭遇した。
そうして、こうやって一緒に敵本部に向かっているというわけだ。
「ちっ、仕方ない。策も何もないが……、こうなったら総力戦だ!」
「「「おぉー!!!!」」」
クロスの後ろに続く全戦力が雄叫びをあげる。皆、覇気が溢れている。
「もとから総力戦のつもりだったんじゃねぇかよ」
レクサスがげんなりとして再び前を向く。
遺跡を抜けた。
広がるのは広大な平原。奥にはボエルナ火山が見え、壮観な景色だが……。
「待っていたぞ。ギルデノン諸君」
マグレムを筆頭にあちらも全戦力が集結し、こちらを待ち構えていた。その数に思わず狼狽える者もいるが、数の上で差はなさそうだ。
「サテラ……、兄ちゃんはあのメガネとやんなきゃなんない。
ほかの部隊は任せたぞ」
「んっ」
真剣な顔つきのクロスは一度サテラの頭を撫でると、マグレムに突っ込む。
サテラは拡声魔法を発動し、いつもよりいくらかしっかりとした声で呟く。
「全軍……突撃!」
雄叫びが平原中に響いた。
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