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「何か期待はずれですな……。
もっと驚いてもいいはずなのに……」
「だってあんたの家がどんな家庭か知らないし。そう言うからにはどこか有名な一族なのか?」
「レクサス。言葉遣い」
シャオが厳しい目付きでレクサスを睨むが、レクサスはそんなの意識外だ。
ゲイムがキョトンとした顔をしている所に、マリベルがすかさず入った。
「お父様。皆さまは私達が何なのかを知りません」
「お、おぉそうか。なるほど。だから驚かないのか」
ゲイムは納得したようで、手の平に拳を一度打ちつけた。
その頃には、ミーニャは飽きてジャンヌにまとわりついていた。
ジャンヌもミーニャも振り払うことはできず、慣れないことにあくせくしながらも遊んでいた。
「ほほぅ……、そんな遊びが……」
「にゃ。ジャンヌはほんとに何も知らないにゃー」
本来、かなり知識は持っていそうだが。
小さい頃から戦闘詰めでその手の知識には疎いのだろう。
ぽけーっとそんな二人の様子を眺めていたレクサスは、ハッとしてゲイム達の方を向く。
案の定、無視されて多少威圧感を放つ笑顔のゲイムとマリベルがそこにいた。
「話をしていいかな……?」
「うす……」
「では……」
ゲイムは息を大きく吸い、ゆっくりと自分に言い聞かせるように吐き出した。
「私達は……精霊の里から来たのです」
心臓が止まった気がした。
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