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洒落になんねぇっつうの。俺は脱け殻同然の鈴の身体の横で立ち尽くしていると。
明「あっれぇ?迷っちまったな。」
朱音「えー!!夜にこんな所で迷うなんてゼェッタイにヤダ!!って、あれ?慎也も迷子?」
俺「ちげぇよ。ちょっとコレ見ろ。」
鈴「面白いぞ。」
お前が言うな。まぁ、ある意味では面白いが。
明・朱音「あれ?」
鈴「明、人口呼吸だ。速くしろ。」
明は、マジッスか?って言いそうな顔をしている。
明「マジッスか?」
俺「ぶっ。」
本当に言いあがった。
鈴「なぁにが可笑しい?」
しまった、俺としたことが。頼むから木刀を納めてくれ…
俺「いや、クシャミを我慢しただけ。」
鈴「そうか…まぁいい。そら、速く人口呼吸だ。私が死んでも良いのか?」
明「そりゃ困るなぁ。しゃあない、いっちょ一肌脱いだるわ。」
俺「いっそ成仏してく」
鈴「滅!!!」
木刀で吹き飛ばされる俺は、回りから見れば一人芝居をしている様に見えるだけだろうなぁ。
その後、明の賢明な救急救命によって、一命を取り停めた鈴。
生身の身体でもう一度激しく木刀で攻撃された。
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