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No.1 始まりの出会い
森の中で陽気な音楽を響かせる村があった。
ここは、帝都ツァールフから少し離れた緑に囲まれた小さな村、カリナ。
今このカリナでは、年に一度の3日間にわたる春の祭りが開かれていた。
この祭りは今年の豊作を願い、祈る祭りであり皆の楽しみの1つであった。
村のどこもかしこも人でにぎわってる中、1人カリナのそばに流れる川に向かう青年がいた。
「ふぅ…休憩休憩~、みんな騒ぎ過ぎだから…昨日から夜通しでやってんじゃん。」
彼の名はティック・ルーキス、皆は彼を…
「お~いティキ!」
と、呼んでいる。
「うん?なんだ?ルディ?」
ルディと呼ばれた少年はルック・ディスタ、ティキの親友だ。
「村長が明日の朝にモンスター退治にティキと向かってくれだとさ。」
「わかった。明日の朝だな?俺はもう少しここにいるから。騒ぎ過ぎて戦えないとか言わないように早く休めよ?ルディ。」
「わぁってるって!ティキもな。」
じゃあな、とルディは帰っていった。
二人はモンスター退治を職業にしていた。
度々カリナの付近にモンスターが来れば退治を村長に頼まれていた。
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