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それから数分がたった。
僕達は事件を忘れたくて、いつものように下らない話をして時間を繋いでいた。
「ありがとう守。だいぶ落ち着いたわ。私部屋に戻ってシャワー浴びてくるね」
「あぁ」
ガチャリ
…僕は聞き逃さなかった。
……シャワーを浴びると。
チャーンス!!!!
好きな娘がシャワーを浴びるとなるとする事は一つしかない!!
僕は意志を固め行動に出た。
このホテルの部屋はオートロックで内側のセンサーが人に反応してドアが開く仕組みになっている。部屋に入る時はカードキーを使う。
……これでは美咲の部屋に浸入出来ない。密室だ…。
しかし僕は諦めなかった。
考えろ。考えるだ守!!
…このガッツの1%でも勉強に使えば僕は今頃相当なエリートだっただろう……。
「そうか!解ったぞ!美咲の部屋に浸入できる方法が!!」
僕はこういう時だけ天才的な推理力を発揮する。
ちなみに僕が推理力を発揮する時、トラブルが起こりまくるというジンクスがある。
こうして僕は野望を胸に美咲の部屋に向かった。
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