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………
「見て!守!!」
恐る恐る目を開くといつもと変わらない笑顔の美咲がいた。
一つだけ違うのは針の山に立っている事だけだった。
「美咲!!」
「意外と痛くないわよ。ほら~」
そう言うと美咲は針の山を平然とすたすたと歩いた。
「やっぱり守を信じて良かった!!ちょっと不安だったけどね」
良かった。本当に良かった。
「ありがとう美咲!どうです!?香奈枝さん!!この部屋は密室じゃない事は証明されました!!」
パチパチパチ…
拍手の主は香奈枝さんだった。
「へぇ~よくそんなことが解ったわね!凄いじゃない!!」
「やっぱりあなたが、伊藤さんを?」
「…まだよ」
………………………。
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