Episode:1

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  コンコンとノックをして友だちを 先頭に部屋へと入る。   「お邪魔しま~す」   「中の下だな」   入って間もなく声がした。 壁に寄りかかって立っている長身の男の子。   「相変わらず手厳しいね?」   机に座った状態でクスクスと笑っている男の子。   「でも後ろの子は…上玉?」   ピョンッと今にも飛びつく勢いで 私の方を見る。 犬っぽい……男の子。   男の子ばっかり!!?   「みんな失礼でしょ…。話ならそんなとこじゃなくて中に入れば?」   あ…やっと女の子。 しかも可愛い。 髪が短いのにも関わらず 可愛らしい雰囲気が出てる。   「入れんの?」   「せっかく今盛り上がってたのに」   「俺お喋りした~い!!!」   三者三様。 1人1人が好き勝手に話し出す。   「どうすんの?」   「もちろんお言葉に甘えます!!!」   ちょっとは空気読もうか? まぁ…マイペースがこの子のいいとこなんだけどさ。   席に着くと舐めまわすように 体にまとわりつく視線。   …………気持ち悪い。   「名前は?」   「私は…奈美っていいます!で、こっちの美人が秋羅!!!」   「ふ~ん…奈美ちゃんと秋羅ちゃん」   目の前の女の子が呟く。 形のキレイな唇が一瞬歪んだ気がした。    「俺秋羅ちゃんタイプ~!!!」   犬っぽい人がこれでもかってくらいの笑顔を向けてくる。   この人に欲とかあるのかな? この人なら…… いつもと同じ考えが巡る。   「……だめだよ」
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