Episode:1

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  「まぁ~た別れたの!!?」   「うん。」   横で私を怒鳴りつける友だちを横目に ちゅ~っとパックのジュースを飲む。     「信っじらんない!!!」   「まぁまぁ…そう怒りなさんな!!!ね?」   にっこりと極上の笑みを向けると むにっとほっぺたを掴まれた。   「その自分を可愛いとわかってる笑顔…まぢでむかつく。笑顔にむかついたのは初めてだわ。」   「いひゃい!!!」   「彼のハートはもっと痛いわよ!!!」   何うまいこと言ってんだか…。     「だって…私は将来有望な人と付き合いたいんだもんっ。」   「だもんっ!…て可愛く言っても言ってること可愛くないからね?」   「それに…体目的みたいだったし?」   声が少し震えた。 バカ…泣くな。   「またそんなこと言って!!!何であんたはそうなんだろうね。」   涙声はなんとかバレてないみたい。   そうってのは私の恋愛癖を指してる。 友だちには金持ちがいいとか 言いながら、本当は体を触られるのがいやなだけ。   初めて付き合った彼は 本当に好きで付き合ったわけじゃなかった。   その彼にいきなりキスされて、初めてのことに戸惑った。 怖くて硬直しちゃって…彼はそのまま私の体を触ってきた。     怖くて、どうしたらいいかなんて わかんなくて… 必死に逃げた。   それ以来、付き合うのは平気だけど そういう雰囲気がダメ。     だから恋愛の話では そこまでキャピキャピしない私は クールに見られる。   私だって…出来るならみんなみたいな恋がしたいのに。
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