470人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁ~た別れたの!!?」
「うん。」
横で私を怒鳴りつける友だちを横目に
ちゅ~っとパックのジュースを飲む。
「信っじらんない!!!」
「まぁまぁ…そう怒りなさんな!!!ね?」
にっこりと極上の笑みを向けると
むにっとほっぺたを掴まれた。
「その自分を可愛いとわかってる笑顔…まぢでむかつく。笑顔にむかついたのは初めてだわ。」
「いひゃい!!!」
「彼のハートはもっと痛いわよ!!!」
何うまいこと言ってんだか…。
「だって…私は将来有望な人と付き合いたいんだもんっ。」
「だもんっ!…て可愛く言っても言ってること可愛くないからね?」
「それに…体目的みたいだったし?」
声が少し震えた。
バカ…泣くな。
「またそんなこと言って!!!何であんたはそうなんだろうね。」
涙声はなんとかバレてないみたい。
そうってのは私の恋愛癖を指してる。
友だちには金持ちがいいとか
言いながら、本当は体を触られるのがいやなだけ。
初めて付き合った彼は
本当に好きで付き合ったわけじゃなかった。
その彼にいきなりキスされて、初めてのことに戸惑った。
怖くて硬直しちゃって…彼はそのまま私の体を触ってきた。
怖くて、どうしたらいいかなんて
わかんなくて…
必死に逃げた。
それ以来、付き合うのは平気だけど
そういう雰囲気がダメ。
だから恋愛の話では
そこまでキャピキャピしない私は
クールに見られる。
私だって…出来るならみんなみたいな恋がしたいのに。
最初のコメントを投稿しよう!