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ヒスイが後ろを振り返る時には、灼熱の炎がヒスイのまわりを囲んでいた。
「姫がこんなにも早く捕まるなんてな…」
「誰!?」
ヒスイは、風の精霊を元の場所に返し、青年に問う。だが、青年は、手を前に突き出し、答えた。
「申し遅れましたね。私は『ルダ・フゥール』と申します」
「ルダ! あなた一体何を考えてるの!?」
「答える必要なんて私にはありません。……そして」
ルダは不敵に笑い、指をならす。
「さようなら。ヒスイ姫」
「 !!!! 」
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