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「姫…そろそろ魔法をって……」
魔兵士がまわりをキョロキョロと目を動かしてみた。
「また脱走ーーーー!!?」
城全体に魔兵士の声が響いた。
そう、実はヒスイはかなりやんちゃなのである。
こんなものはもう、
日常茶飯事。
ヒスイがいつも脱走して
行く場所は…決まって
あの場所……。
「お~い、ドゥーエ~?」
「………ここにいるよ~?」
ヒスイが行く場所は
空き地。とはいっても
ドゥーエと二人で見つけた秘密基地みたいなものだ。
ドゥーエは自分愛用の腕輪を身につけているからすぐわかる。
だって普通の人は魔法を使う時、杖とかステッキとかぐらいしか使わないから。
先程、ちょこっと出てきた魔兵士は剣だが、そういうものは魔力が少ない。
ちなみにヒスイはそんなものなんて使わなくても魔法が使える。
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