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「ドゥーエ。また魔法陣書いてるの?」
「うん。早く召喚使になりたいからね」
そう言いながら、ドゥーエは、地面に魔法陣を書いている。
多分、召喚獣でも出すつもりなんだろう。
それをいつも見るのがいつものヒスイの日常。
この日々がいつまでも続く……いや、続けばよかった………。
事は…一週間後…。
その夜…ヒスイがなんらかの事情で出かけてる間、兵士にでも変装していたのか、城の地下にある封印の間に盗賊が入った。
封印の間にあるのは、緑色の宝玉だけだ。
それを見た盗賊は、宝玉に近付き、つぶやいた。
「これが…『異世界の眠る運命~さだめ~』…」
しばらく盗賊は眺めていたが、隠し持っていたナイフを振り下ろした。
「こんなもの…!」
パキイィン!!
宝玉の割れる音。しかし、しばらくたっても何かが起こる気配がないので、盗賊はガッカリして入ってきたドアから出ようとするが…
「なんだよ…ったく……。こんな辛気くせぇ所に長居は無用…… ………!!?」
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