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「初めてや、こっちに行ったのん」
「うん!めっちゃテンション上がってきた!!」
と纒は興奮しだした。
蕚の村の中は色々と道がいりくんでいて村を抜けるのに40分ぐらいかかった。その間、刻みや並足で地車を曳いていた。
「蕚にこんな所あったんや!」と言って纒たちはずっと曳いた。
村を抜け鳥居をくぐりもう一度小学校前を通り小屋に戻って、地車を小屋になおした。
「終わってもうたなぁ、次は試験曳きやなぁ」
「うん。今から待ちどうしいわ、早く試験曳きにならんかなぁ?」
と昌寿が言った。
「とりあえず曳行も終ったし帰ろうか」
と李公が全員に言って纒たちは、昌寿の家に帰ってそのまま今日は解散した。
この年の試験曳きも本祭も事故なくおわった。
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