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かくして、私と航多は付き合うことになった。
いや、なってしまった…。
航多に後で「強引すぎる!」って抗議したら、
『だって美郷、あんくらいしないとうんって言わなそうだったし』
だって。
私の気持ちには、とっくに気づいてたらしい…。
私は、自分の容姿に自信がなくてずっと言えないでいたのに、外見がいい奴って得だ。
でも…、
航多が言ってくれなかったら、私たちはずっと幼なじみのままだっただろうな。
それにしても不安。
航多は私のどこがいいんだろう?
美人じゃないし、性格だって悪くはないと思うけど良くもないし、スタイルが良いわけでもなく…。
あぁ!自分で言ってて嫌になってきた。
嫌になってきたけど、考えずにはいられない。
さっき付き合うことになったばかりなのに、いつか別れを告げられるんじゃないかと思ってしまう。
もっと可愛い子に言い寄られたら、そっちに行ってしまうんじゃないかって思ってしまう。
だって、そうでしょ?
男なら誰だって可愛い子が好きに決まってるじゃない。
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